タップが切ってあるものにドライバーでネジを締める。
たいした力は必要ありません。
こういう作業にラチェットドライバーなんてまったく必要ない、とこれまで思っていました。
でも、これを使ったら考え方が変わりました。
兼古製作所(Anex) アネックス(ANEX) クイックボール72 ラチェットドライバー 397-D
手動のドライバーにラチェット機構がついていても、どうせ手で回さないといけない。
特に、すでにタップが切ってあるところにネジを入れて締める場合、力はたいしてい必要ありません。
普通に回せばいいだけ。
ラチェットの意味が解らない、いままでそう思っていました。
でも、ラチェットがあることで片手での作業が格段に楽になることに気が付きました。
力を掛けたままにできる
ラチェットがあるおかげで、手のひらに付いているボール部分は回す必要がなくなります。
その先の部分だけを回す。
こうすると、回すときにうっかりと力が緩んでしまって、ネジがずれてしまったり、ドライバー自体を落としてしまうということが防げます。
左手で部品をもって押えながらネジを入れる、こんな作業の時に最適なドライバーだったのです。
少しでもネジが入ってくれれば、何の問題もないのですが、一山ねじを掛けるまでの作業が、狭い場所であったり、体勢が厳しかったりして、たったこれだけの作業なのに、かなり苦戦するようなときがあったのですが、このドライバーを使うと、そういった時間が格段に短くなって、かなり作業スピードが上がります。
そもそも、そんなところにネジ止めする設計がおかしい、とイライラしながらやっていた作業が、思った以上に簡単にできるようになりました。
また、このラチェット機構の正転、逆転を切り替えるのも、持ったままで簡単にできるので、ちょっと斜めにネジが入ってしまい、一度逆に回して、やり直すときも、そのままできるのがいい。
これが普通のドライバーだと、どうしてもネジが先端から外れてしまったりして、一度部品を置いてやり直しになったりして、かなり時間のロスとなります。
持っていて損はない
今まで、ラチェットドライバーはこういった小さなものを持っていました。
これだと、ラチェットの意味が解らなくて、ただの短いドライバーとしてしか使っていませんでした。
でも、こちらを使ってみて、上に書いたような状況になったとき、はじめてラチェットドライバーとして有効に使うことができたと思います。
あまりない状況かもしれませんが、垂直の壁に左手で部品を抑えながら取付ける、こういう時に役に立つと思いますので、一つ持っているといいかもしれません。
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