DIYでは、どうしてもなかなかプロには及ばないことがいくつかあります。
まずは、腕前。
プロはいつもやっている作業ですが、DIYをやる方はそれほど頻繁に同じ作業をやりません。
これは熟練度に差がついてあたりまえです。
次に、工具です。
プロは本当にいろいろな工具を持っています。
例えば、充電工具を取ってみても、ホームセンターには、アタッチメントを交換するといろいろな用途に使えるという充電工具セットなどが売っていますが、プロはアタッチメントではなく、それぞれの工具をそろえています。
これは当たり前です。
その工具がお金を生みますし、下手な工具を使うと仕上がりはもちろん、時間もかかることを知っているからです。
プロの工具はやはりいい
プロの使っている工具は非常に高価なものもあります。
そして、その値段は無駄に高いわけではなく、使ってみると分かるのですが、やはりいい工具です。
たとえて言うと、モンキーレンチ。
スパナの口のサイズがねじのようなもので自由に変えられるもの。
モンキーレンチより普通のスパナのほうが使いやすいのですが、1個でたくさんのサイズに対応できるため結構便利です。
このモンキーレンチ、ホームセンターなどで見ると、すごく安いものもありますよね。
でも、一緒に高いものも並んでいます。
機能は同じなので安いものでもいいか、と買ってみるとたぶん後悔することになります。
これは使い比べるとすぐにわかります。
高いものはこのねじで調整した口が簡単には動かないし、ガタが余りありません。
それに対して激安品はというと、口の部分のガタも大きい。
さらに、使っているうちに口の部分が力に負けるのかだんだん開いてきてしまい、ボルト頭に合わせて再度調整が必要になったりして、無駄なストレスと時間がかかります。
この違いは、誰でもたいてい分かると思います。
そして、プロの場合、作業時間はお金そのものです。
この作業を1時間で終わらせれば、時給3000円だけど、2時間かかってしまえば時給1500円になってしまう。
ならば早く仕事を終えるためにも、高価な工具を購入したほうがいい。
このようにプロはたいていしっかりとした工具を使っています。
DIYにはいい工具は必要ないのか?
プロのようにお金は生み出さないDIYの場合、なかなかいい工具を買うのは難しいかもしれません。
でも、私は最近になってこのように思っています。
プロよりもDIYのほうがいい道具を使うべき。
理由は、プロは道具が多少劣っていても、ごまかすことができる。
ここでいうごまかしというのは不正やずるをしているのではなく、ちょっとのミスは帳尻を合わせてうまく仕上げるというような意味です。
腕はいいし、経験が豊富ですから。
同じ作業を繰り返し行いますので、仕上がりのごまかしも上手になってきます。
プロといえども人間です。
仕事をしていれば、当然ミスもあります。
そして、そのミスの数だけミスを目立たせず上手に仕上げるいろいろなテクニックを身につけます。
それに対して、DIYの場合、失敗したらそれで最後です。
まあ、もう一度一からやり直すということも可能ですが、予算の都合からなかなかそうもいかないと思います。
なので、プロも失敗は許されませんが、同様にDIYも失敗はあまり許されないのではないでしょうか?
しかも、プロの場合、失敗から得られるものが大きいです。
あのとき、こうすればうまくいったかもとか、こうしとけばミスが減らせる、ということに気がつき、次の仕事に生かすことができます。
これがDIYの場合、生かす機会もほとんどありませんので失敗するメリットはほぼありません。
お金をどんどんつぎ込めるのなら、DIYで失敗しながら何度も挑戦して仕上げていくのも楽しいですが、ほとんどの方はお金も時間も限られていると思います。
ならばDIYでできるだけ失敗しないようにするにはどうしたらいいのか?
そのためには腕を磨くにはどうしても限界があります。
それほど同じ作業をする機会はありません。
ならどうやって失敗を減らすのか?
いい工具を使い、できるだけ失敗を減らすしかないと思います。
いい工具の値段は高いけど・・・
でも、いい工具をそろえると値段が高いから・・・。
確かに値段は高いでしょう。
ただ、もし納得のいく仕上がりにならず、もう一度一から作り直すというようなことがあったとすると、材料代は2倍になってしまいます。
もしいい工具を使っていたらやり直すほどの失敗にはならなかったとしたら、この工具の値段って本当に高いでしょうか?
さらに、工具にも寿命があります。
当然、高価な工具のほうが寿命は長いです。
だんだんと値段の差は少ないように感じませんか?
私などは、値段もですが、失敗してやり直す時、時間がもったいない、と感じます。
それほどない休みにやっとDIYしたのに、最後に失敗して、またやり直し。
考えようによっては、もう一回DIYを楽しめるともいえますが、どうしてもせっかくのDIYだったのにがっかりしてしまいます。
こういうことを減らすためにも、工具はいいものを使うべきだと思います。
よく使う工具ほど高価なものを
いい工具をそろえたい。
とはいえDIYです。
予算は限られていますよね。
どれから買えばいいのか?ということになりますが、これまでいろいろDIYしてきたなら、よく使う工具というものがあると思います。
買うのは当然それからになります。
よく使うものほど、いい工具の恩恵を受けることになりますから。
また、あまり使わない工具は、安いものでもあまり問題はないでしょう。
物にもよりますが、安いものでもまったく使えないというよりは、使いにくかったり、耐久性がなかったりするだけで、1回限りならそれほど問題を感じないことが多いと思います。
そういった工具にはできるだけお金を節約して、よく使う工具にはある程度お金を掛けるといいと思います。
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