今までは普通の防錆潤滑剤のKURE 5-56を使っていましたが、スプレーを見ていて、KUREのこんなのを見つけました。
固着したボルトなどを外すための専用のスプレー、凍結浸透潤滑剤です。
浸透潤滑剤をスプレーするのと同時に、スプレーによってボルトを冷やして、金属を収縮させ固着している錆などを割れさせて、浸透させやすくするらしい。
なんとなく意味は分かる。
バーナーであぶったりすると固着したりさび付いたボルトは外れやすくなるので、その逆、冷やしてやろうということ。
理屈ではできるような気もしますが、そんなにうまくいくかな?
かなり疑っていましたが、物は試し、バーナーを使えない場合も多いため、これでやっかいなボルトが簡単に外れたらラッキーなので買ってみました。
使ってみて驚いた。
ほんとうに結構簡単にボルト外せました。
4、5回使いましたが、今のところ効果があるような気がする。
気がするというのは、結局、固着したボルトって、いつも均一なものではないですよね。
それぞれ固着具合は違うわけで、外れたからってこのスプレーのおかげなのか、たまたま外しやすいボルトだったのかがわからないのです。
もしかしたら、このスプレーでなく普通の5-56でもそこそこ簡単に外れた可能性もある。
でも、少なくとも5回ほど使ったボルトはすべて外れました。
外すのはかなり厳しそう、と考えていたようなボルトが結構すんなりと外せたのでたぶん効果はあるのだと思います。
最近は、防錆潤滑剤も、普通の5-56ではなく、5-56DXの方を使っていました。
これも普通のに比べれば、明らかに浸透が早いと感じていましたが、やはり固着したボルト用というだけあって、ボルトを外せるのがより早いような気がします。
このスプレーで凍結させたうえで、インパクトで軽く回す。
まあ、そう簡単には動きませんが、凍結+インパクトの打撃による振動、これでより固着部分に割れやひびが出来て浸透剤が入っていきやすいのではないかと推測しています。
本当は、バーナーで軽く炙る、というのが一番手っ取り早いのですが、近くに熱に弱いものがあったり、火が使えない場所であったりして、バーナーは使えないことが多いです。
冷やす側、凍結させるなら、もろに冷却したら壊れるものもあるとは思いますが、スプレーである程度狙ってできますし、客先で使うのも、わざわざ確認や申請しなくてもいい。
お客さんによりますが、バーナーなんて使おうとすると、火器だから消火器の準備が必要だったり、耐火シートで養生しなくてはいけなかったりします。
また、火器使用の申請なんてそもそもが厄介なので、ボルトが固着していたときにボルトを外すための火器申請なんて簡単にはできません。
対して、このスプレーなら申請なしで使用可能。
念のために持っておいて損はないと思います。
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