六角レンチはボルト保持機能付きも欲しい

作業工具
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六角レンチはもちろん持っていると思います。

こういうセットのものが一般的。


エンジニア 六角レンチセット 7本組 TWH-01

メッキがしてあるものや、ロングタイプなどがありますが、これで六角穴付ボルトを締めたり緩めたりすることができます。

普通に六角穴付ボルトを締めたり緩めたりする場合は、これで問題はないのですが、たまに簡単には作業できないようなシチュエーションに遭遇することがあります。

下向きの深い穴の先に取り付ける場合などです。

ザグリ穴などではなく手が入らないくらいのそこそこの大きさのくぼみの先に、ネジを締める場所がある、というような状況です。

ボルトを六角レンチに差し込んで回したいのですが、ドライバーのようにマグネットとなっていて引っ付くわけではないので、その前にボルトがレンチから外れて落ちてしまう。

六角穴付きボルトは、黒染めかステンレスのボルトが一般的であまりメッキはないこともあり、ステンレスのボルトも多いため、そのそも先端がマグネットだったとしても使えない場合も多いです。

要するに、ボルトがネジ穴をのぞくことが出来ないという状況です。

穴ではなくても、手が入らなかったり、届かないような位置にタップが切ってある場合、六角穴付きボルトをネジ穴に導くことは非常に難しい。

六角穴付ボルトがステンレスだった場合、一度落としてしまうと、磁石で拾う、ということもできないため、落としてしまった場合、その穴や隙間から取り出すことすら困難な場合もあります。

普通の組立てや分解の時に、そんな状況になってしまうというのは、そもそも設計ミスの部類だと思いますが、実際このような状況には、たまに遭遇するのです。

そんな時に便利なのが、こちら。


ASH 7本組ボールポイント六角棒レンチキャッチャーボール付 APTS710

キャッチャーボール付六角レンチです。

これはどういうことかというと、六角レンチのボールポイントの側面に小さなボールが付いています。

これがばねで押されている状態になっていて、六角穴にレンチを差し込むときにはへこんで差し込むことができます。

差し込むと、ボールが穴の中で押されることによって、ボルトの六角穴とレンチの摩擦力を高めボルトが落ちないのです。

こんな小さなボールだけでボルトを保持できるのか?初めはかなり疑っていましたが、一度使ってみればまったく問題なく作業できることがわかると思います。

横向きはもちろん、下向きでもしっかりとホールドされてボルトは落ちません。

これは上記のようなシチュエーションでは、すごく役にたちます。

役に立つというよりは、これがないと作業にならない、といっても過言ではありません。

そういう状況の時にはキャッチャーボール付のレンチがある、と覚えておくといいでしょう。

すでに六角レンチセットを持っていて、ボルトが落ちるようなシチュエーションは、ほとんどないのでもっと安いもののほうがいいなら、こちら。


SK11 ボルトホールド六角棒レンチセット 傾斜角度 約25度 エキストラロング SLBW09EL-SB

上のキャッチャーボールとは少し名前が違い、ボルトホールドとなっていますが、機能と構造は同じです。

ボールポイント側にボルトが落ちないように小さなボールが付いています。

こちらはとにかく安い。

サイズは、1.5、2、2.5、3、4、5、6、8、10の9本セットでM2からM12までのサイズがあり、小さい方の3本、1.5、2、2.5にはホールド機能はなし。

たいていの場合はこれで十分なセットだと思います。

普通に六角レンチを持っていて、下向きや横向きの手が添えられないような深いところの六角穴付きボルトを締めることはほとんどないという場合は、このセットを念のため持っている、というのが一番いいかもしれません。

使用頻度がすごく低い、または、使うかどうかもわからないのに高価な工具を準備しておくのは、さすがにもったいないですから。

とはいえ安いからと言って、極端に品質が悪いという訳ではありません。

特に六角レンチの場合、私の感覚としてはレンチの精度としては、高いものも安いものもそれほど大差ないような気がしています。

ボルトにレンチを差し込んでがたつき加減を見ても、レンチの値段の差は本当にわかりません。

むしろ安いもののほうがガタが少ない場合もあるくらい。

おそらく耐久性には確実に差があるとは思いますので、安いほうがいい、とは言えませんが、ボルトホールド機能をそれほど使わないなら安い下のセットでも十分だと思います。

私が持っていて使っているのも、これですが、すでに数百本以上のM6の六角穴付ボルトに使用しましたが、特に擦りへってしまって使えなかったり、ボルトホールドができなくなったりはしていませんので、本当にコストパフォーマンスが高いと感じています。

安いから六角レンチはこのセットだけというのも少し考えましたが、常に使うにはホールドの球がちょっと邪魔でした。

六角穴に差し込むときに、ホールドできるくらいなので少し抵抗があるので、普通に手を添えてボルトを持てるときはホールド機能はむしろ邪魔になりますので、やはり普通のセットとホールド付セットの両方ともを持っていたほうがいいと思います。

ちなみに、上で紹介したものはどちらも3mmのレンチからしかボルトホールド機能が付いていません。

でも、もし2.5の六角レンチにホールド機能が欲しいならこちらがあります。


エイト六角棒スパナ ボルトキャッチ テーパーヘッドロング 5本セット 2.5~6 BCTS5

これだと2.5からホールド機能が付いています。

はじめに紹介した二つとは違って、ボールが付いているわけではなく、リングが付いていて、それ自体がばねとなりボルトをホールドするようです。

使ったことがないので使用感はわかりませんが、2.5のホールド機能が必要になったらこちらがありますので購入されるといいと思います。

私はボールが付いているタイプしか使ったことがありません。

それも使うまでは、これできちんとボルトを保持できるのかかなり心配だったのですが、使ってみると驚くほどの保持力で、ボルトは簡単には落ちたりしませんでした。

すぐには使わないかもしれませんが、持っているといつか助けられる工具だと思います。

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