ディスクグラインダー用の砥石については、前に書きました。
今度はディスクグラインダー用切断砥石についてです。
切断砥石もいいものを使う
以前にも書いたとおり、砥石などの消耗品は思わず安いものを選び勝ちですが、絶対にいいものを使ったほうがいい。
それは、いいものを作るためにも必要なことですし、作業時間を短くするという効果もあります。
さらに重要なこと。
怪我をしないということにも影響します。
切断砥石では、安いもので質の悪いものは、よく切断中に欠けたり、割れたりしてしまいます。
それが飛び散るのでとても危険です。
対して、いいものを使うと、そういうことはあまり起きませんし、質の悪いものと比較して振動なども少ないため、疲れない上に作業を早く終えることができる。
いいこと尽くめです。
もし、切断砥石の安いのが1枚100円。
高価なものが1枚200円だとします。
値段の差は2倍もある。
非常に高いと感じますが、必要な枚数はどれくらいでしょうか?
作業してみないとわからないと思いますが、5枚必要だったとして、その差は500円です。
その上、安いものは割れたりしやすいので、余分に枚数が必要になることも。
対して高価なものは、砥石の減りも少なかったりもします。
このように考えるとほんとうに差額は微々たるものです。
きちんといいものを使うことをおすすめします。
金の卵
おすすめの切断砥石として、まずこちらです。
定番中の定番です。
そこらじゅうで使われています。
これと他の安価なものを比べてみると、よくわかると思います。
金の卵が切断砥石の標準といっても良いかもしれません。
これを使っていれば問題なく加工できます。
もし、これでうまく切れないということがあったら、砥石の使用条件より外れたすごい硬さの鋼材だったり、何か作業の仕方が悪いなどの問題があると考えましょう。
RSCスーパーカット
もしステンレスをメインでがんがん切断する必要がある場合や、もっと切りやすいものがいい、という場合には、金の卵より高価ですが、こちらをおすすめします。
レヂボン ディスクグラインダー用 切断砥石 RSCスーパーカット 105×1.6mm 10枚組
私が使用した限りですが、切断砥石ではこれが一番だと感じています。
あくまで感覚ですが、金の卵より切れ味、耐久性共に上なのではないでしょうか?
まあ、価格も上なのでそうあってもらわなければ困りますが。
性能のいい砥石だとステンレスを切断した時の焼けの少ないことに驚かされます。
私の場合は、切断はもうこれしか使っていません。
これまで何度か値段の安いものに変えようか悩んで他の切断砥石も試したりもしたのですが、使っているとその違いに驚くことになります。
比較する物にもよると思いますが、切れ味が違う。
耐久性は大差ないと感じるものもあったりしましたが、切断時の抵抗や振動が違うため、ディスクグラインダーを持つ力の入れ具合が違ってきます。
そうなると当然疲れ具合も違うため、今ではもうコストはあきらめて、スーパーカットしか使わなくなりました。
上で紹介したものは砥石の厚さが1.6mmのものですが、厚さが1.0mmのものもあります。
1.0だと少し欠けやすいかなとも思いますが、切れ味は1.0のほうがいい。
砥石が薄い分抵抗が少なくなりよく切れます。
でも、まっすぐに入れないと薄い分割れや欠けも起きやすい。
どちらも甲乙つけがたいですが、個人的には1.6mmのほうが使いやすいかなと思っています。
厚さ1.0のものの割れる確率や、少し強引に角度を変えても切りたい時、深く切り込まなくてはいけない場合など、厚い分だけ割れにくく融通が利きやすいためこちらを使っています。
対して太くないボルトなどを落とすときなどは1.0のほうが仕事の能率がいいかもしれません。
ただ、M20くらいのボルトがあるなら1.6mmのほうが安心だと思います。
アルファカット
最近使っていて、結構気に入っているのがこれ。
ニューレジストン 切断砥石“アルファカット” ACT1051.6NX40S 10入
切断の手ごたえはやはりスーパーカットが上。
切断時の手ごたえはこちらの方が少し強いかもしれませんが、砥石の耐久性は同等程度に高いような気がします。
むしろこちらのほうが長持ちかも。
ステンレスとか切断がやっかいなものや切断部の多いものは、当たり前のようにスーパーカットを使っているため、しっかりと比較はしていませんので、あくまで個人的な感覚なのですが、なんとなくアルファカットは、砥石の持ちがいいような気がします。
割れや欠けなども比較的起きにくいような。。。
値段も、RSCスーパーカットよりも安いので、個人的にはこちらも結構おすすめです。
でも、手ごたえが強いということは、手が疲れるということでもあります。
疲れれば、ミスやけがのもとになる。
そう考えると、やはりRSCスーパーカットが一番のおすすめですね。
もし使い分けるなら、ここぞというときは切断砥石のなかでベストだと思うスーパーカットを使って、普段使いには、コスパ重視でアルファカット、という感じでしょうか。
取り付けについての注意
ごくまれにですが、切断砥石を取り付けるときロックナットを逆さまに付けているのを見かけます。
オフセット砥石やフレキシブル砥石などとはナットの向きを逆に取り付けることが多いと思いますので、注意して下さい。
使用している工具によって違う可能性もあるため、取説などでしっかりと確認していただいたほうがいいと思いますが、私の意識としては、切断砥石を取付ける時は、ロックナットの出っ張っているほうが外側に来るように取付けます。
変り種の切断砥石
普通の切断砥石だけでなく、こういったものもあったほうが便利なことがあります。
ニューレジストン 切断砥石“デルタカット”(オフセット型) DCT1071NX60S 10入
普通の切断砥石となにが違うのか?というと、普通の切断砥石は形状がフラットなものが基本です。
でも、これはフレキシブル砥石みたいに中心がへこんだ形になっています。
このへこみのおかけで切断する時に面一で切りたいようなときに作業がしやすいのです。
ディスクグラインダーのカバーがあるため、やはり簡単には面一では切れませんが、ストレート型よりははるかに作業しやすい。
ちょっと文章だとわかりにくいかもしれませんが、フレキシブル砥石と切断砥石を比べて見ていただくとわかると思います。
普通の切断砥石の場合、ロックナットが砥石の切断位置より外側に出っ張っています。
そのためここが邪魔で切りにくいときがあります。
でも、これが上のものだと、切断位置から出っ張りが小さいため、きれいに面一で切断することができます。
例えば、フロアから出ているアンカーボルトなどの切断などに使うと便利です。
こういったものも持っていると作業をよりスムーズに進めることができるでしょう。
コメント