電ドラボールは使ったことがありました。
でも、以前のものは回転数が遅すぎた。
標準の電ドラボールの仕様を見ると、毎分280回転となっている。
毎分280回転といってもピンときませんが、いつも使っている下のマキタのペンインパクトの回転数は、毎分2450回転。
8分の1程度のスピードでは遅いと感じるはずです。
毎分280回転は、毎秒に直すと、4.6回転くらい。
手で回してもドライバーの軸を持ったりして頑張れば、毎秒3回転くらいは回せそう。
数が多い時はありがたいのでしょうが、その場合は、ペンインパクトを使うので、私の場合は、電ドラボールは、あまり使い道がないと感じていました。
電ドラボールには、毎分1200回転のハイスピードタイプもあったのですが、こちらは回転は十分なのですがどうにもトルク不足。
ねじ回し中のほんのちょっとの引っ掛かり、ちょっとしたゴミをかんだくらいで回りません。
こんな感じで、いまいちだった電ドラボールですが、いつの間にか下のものが出ており、失敗覚悟で買ってみたところ、以前の印象とは違って、結構使えました。
こちらはスピードが3段回、280、340、400回転を切り替えられます。
個人的には、280、340では遅いと思っているので、私の場合は、高回転の400回転でしか使っていません。
もっと速いほうがありがたいのですが、このスピードなら手で回すよりは明らかに早いし、これなら意味がある、と思える回転感です。
トルクもカタログ上の数字は標準の電ドラボールと同じ。
体感としては、回転が増している分、少しパワーアップしているように感じるくらいです。
個人的な用途としては、カバーの取付、取外しや制御盤の端子台などに使うのですが、やっと使えるものになったという感覚です。
電ドラ自体の重さは、ほぼ変化なし。
仕様上は、10g増えていますが、使っていても10gでは私には違いがわかりませんでした。
それと充電がUSBのタイプCに変更されているのも本当にありがたい。
今使っているスマホがタイプCなのもあって、電ドラボール用のケーブルを持っていなくても充電することが出来ます。
移動中の車ではたいていスマホを充電しているのですが、電ドラボールも充電可能です。
あまり作業途中で充電が切れるほどの量を使うことは無いのですが、逆にちょっとしか使わないので充電しないままずっとかばんの中にある、ということがあります。
そんなとき、そういえば最近充電してないな、ということに気がつけば、移動中でも簡単に充電できます。
それとUSBのタイプCは差込の向きを考えなくていいのが本当に使いやすい。
すべての端末のUSBの口は、タイプCに統一すべきだと思っているくらいです。
すぐに悪くなるAppleのLightningコネクタとか本当にやめてほしいです。
これまでは、普通のボールグリップドライバーをかばんに入れていました。
簡単な作業や修理の時など、基本的に車には常に工具箱を積んではいるのですが、工具が一杯でかなり重いのもあって、現場には工具箱なし、作業かばんだけで行ったりすることも多いです。
でも、いざ作業しだすと、ペンインパクト持ってこればよかった、などと思うことがちょくちょくあります。
でも、わざわざペンインパクトを持っていくほどでもない。
こういう時に常にかばんに入れておけるサイズの電ドラボールが最適なことに気がつきました。
今では普通のボールグリップドライバーのかわりに電ドラボールです。
充電が切れたとしても、手回しは使えるので、問題ないのもいい。
ビットをいくつか持っていれば、より使い勝手がよくなります。
欲を言えば、もうちょっと回転数が上がるとありがたいけど、今の回転数でも十分戦力になるレベルになりました。
無くても作業はできるけど、あると細かい作業がかなり楽になります。
用途によっては、結構使えますのでおすすめです。
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